
音楽とフロアを共有する、社交ダンスならではの楽しみ
いつもより少しおしゃれをして、音楽の流れるフロアへ。相手と手を取り、普段のレッスンや講習会で習ってきた踊りを、いろいろな人と楽しむ。ダンスパーティーは、そんな社交ダンスの魅力を味わえる社交の場です。
言葉を交わすだけでなく、一緒に音楽に乗ることがコミュニケーションになります。同じフロアに集まった人と一曲を楽しみ、踊り終わったら笑顔で挨拶する。習っていることの先に、こうした時間が待っていると思うと、普段の練習も楽しみになるのではないでしょうか。
「いつかダンスパーティーへ行ってみたい」。それは、踊りを習う中で持てる、素敵な目標の一つです。上手な人だけの特別な世界と思わず、自分に合う会から、その楽しさに触れてみてください。
踊る会か、発表を楽しむ会か。目的を知って選ぼう
ダンスパーティーという名前でも、大きく分けると、参加者が踊るダンスタイムを中心にした会と、演技を披露する発表会を中心にした会があります。自分が踊る時間を楽しみたいのか、演技や食事も含めた華やかな一日を過ごしたいのかで、選ぶ会が変わります。
踊ることが中心の会には、公民館などで開かれるワンコインパーティーのような気軽な集まりや、スタジオが主催する会があります。踊りの相手を務めるアテンダントを用意した会もあります。参加費に含まれる内容や、アテンダントと踊る仕組みは、それぞれの案内を確かめましょう。
一方、ホテルなどで行われる発表会形式のパーティーでは、参加者の発表やプロの演技、食事などが中心で、合間にダンスタイムを設けることがあります。踊る時間の長さは会によって違うので、「たくさん踊れると思っていた」とならないよう、プログラムを見たり主催者に聞いたりすると選びやすくなります。
会場がホテルか公共施設かだけで判断せず、その会が何を目的にしているかを知ることが大切です。なお、順位を競う競技会は、ダンスパーティーとは別の催しです。
全部の種目を踊れなくても、楽しめる
ダンスタイムに向けては、ワルツ、タンゴ、ルンバ、チャチャチャに親しんでおくと、踊る楽しみが広がります。ブルースやジルバも、覚えておくと楽しめる場面があります。ただし、全部を踊れるようになってから参加しなければ、ということではありません。
相手には「初心者です」「ワルツは基本を少し習いました」と伝えてみましょう。今できることが分かると、相手も動きや難しさを合わせやすくなります。まだ習っていない種目なら、「その種目はまだ踊れません」と伝えて大丈夫です。
初めてなら、先生やサークルの仲間に参加しやすい会を聞き、一緒に出かけるのもよい方法です。全く未経験の方は、初心者を支える時間や見学の受け入れがあるか、主催者へ相談してみてください。
「踊りませんか」の一言から、交流が始まる
男性から女性へ声をかける形に加えて、女性から男性へ「踊りませんか」と誘うこともできます。性別にかかわらず、踊ってみたい相手へ丁寧に声をかけ、一曲を一緒に楽しみましょう。終わったら「ありがとうございました」と挨拶します。
誘われても、休憩したいときや踊れない種目なら、無理に応じなくて構いません。誘う側も相手の返事を気持ちよく受け止めます。相手に合わせて基本を楽しむことや、お互いのペースを大切にすることが、次も踊りたくなる時間につながります。
気持ちよく踊るためのマナーも、初めてのパーティーの参考になります。
その会に合うおしゃれを、楽しんでみよう
ダンスパーティーには、普段のレッスンより少しおしゃれをして出かける楽しみもあります。お気に入りの服を選び、いつもと違う気分で踊る。それも、パーティーを楽しみにする理由の一つです。
ただし、おしゃれの度合いは会によって違います。主催者や参加したことのある人へ、「初めてですが、どのくらいの服装で行けばよいですか」と聞いてみましょう。ドレスコードがある会や、反対に競技用の衣装などは控えるよう案内する会もあります。
Tシャツなどの普段着でよいか、肌の露出や衣装の華やかさはどこまで合うかも、一律には決められません。その会に合う装いを確かめ、動きやすさや、裾・飾りが相手に引っかからないことも考えて選びます。最初から新しいドレスを買う必要はありません。
靴やヒールカバーの指定、更衣室の有無も聞いておくと準備しやすくなります。服装で迷ったら、一人で悩まず相談して、その日の支度も楽しんでください。
次も来たいと思えたら、それが十分な収穫
初めてのダンスパーティーで一曲を楽しく踊れた。初対面の人と挨拶を交わせた。素敵な演技に出会えた。「次も来たい」と思えたら、それが十分な収穫です。
何度か参加するうちに、「この前もご一緒しましたね」と声をかける相手が増えていきます。レッスンで身につけたことが交流につながり、顔なじみとの再会が次の楽しみになる。そんなふうに、踊る世界が少しずつ広がっていきます。
演技を眺めて過ごす時間も味わいながら、ぜひ自分が踊る楽しさにも触れてみてください。ダンスパーティーデビューを一つの目標にして、音楽も、おしゃれも、人との出会いも楽しんでいきましょう。
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